第1 一般概要 事業及び活動報告

1 法人の状況

 当法人の設立趣旨である「子供を預ける者がその事業を担うという負担」を改善するために実施した、『保護者会設置規定及び役員選出規定』の廃止から一年が経ちました。保護者の理事で構成されていた理事会も平成26年1月25日開催の臨時総会で、法人職員の中から5名の理事を就任させ、職員による理事の常任体制を組織し、次の段階に移行しました。
保護者の理事は非常任として、今後は規則・規定等の改定や重要事項の決定時に出席していただくように考えています。
当法人の意思決定機関である社員総会の構成員である会員についても、新たに個人会員6名、団体会員3名に入会していただき、一時的に入会して頂いた保護者の会員、職員の会員11名中9名は退会していただきました。今後も、会員の入れ替え作業は、当法人に関連する人や地域に関係する人たちに入会のお願いをし、会員組織の充実を図りたいと思います。

2 事業の状況

①業務の状況
指定管理者一括選考の初年度である今年度は、新しく5ブロックのブロック施設長及び26クラブのクラブ施設長の管理職を配置し、児童クラブの管理体制及び職員による自主運営の構築を目指しました。ブロック施設長がクラブ施設長を兼任するクラブが3クラブ発生しましたが、大きな混乱もなくスタートする事ができました。今年度発足していた管理職体制の問題は、26年度の改善事項として組織体制に反映させました。
設立から10年が経ち、法人が目指していた常勤職員2名体制は、色々な問題をはらんでいることがわかりました。またパート職員の配置についても改善しなければなりませんでした。

②利用児童の状況(別表1、2、3)
平成25年度茅ヶ崎市の26児童クラブの定員1,538名に、1,164名の児童が登録しスタートしました。各クラブの入所状況は、5児童クラブが定員に達し、3児童クラブが1~3名の余裕数でスタートしています。待機児童は、梅田小学校区と茅ヶ崎小学校区で発生しました。梅田小学校区で高学年1名、茅ヶ崎小学校区では、13名の待機児童が発生し、2年生1名、高学年12名になっています。茅ヶ崎小学校区では、新たな施設確保の必要性が増しています。
平成23年度、24年度は低学年の占有率が79%でしたが、25年度は81%になり児童クラブの低学年化が一層はっきりしてきています。また、25年度は4年生の在籍率が高くなっています。

③職員の状況
常勤職員は、指導員42名(うち新規採用5名)、事務局職員5名でスタートしています。
今年度は、年度途中での退職者5名が発生しましたが、新たに補充せず年度末を迎えています。年度末退職者は3名発生しています。

④運営の状況
平成25年度の児童クラブの運営状況は、児童の在籍率の向上で育成料等の収入が、144,270,400円あり、当初予算より3,004,200円の収入増であった。茅ヶ崎市からの運営委託料収入は135,260,428円ありほぼ予算通りの収入となった。雑収入については、南地区児童クラブ開設のための借上げ支度金2,218,437円の当初予算にはない収入があった。おやつ代を除く事業経費278,223,968円のうち約85%を占める人件費は、パート職員の有給休暇取得のための来年度繰越分4,953,517円を計上し、年度中途退職者4名の社会保険料の負担がなくなり予算4,299,095円の残となっている。また今年度は、当初予算にない26年度開設の南地区児童クラブの開設費1,479,719円があった。児童クラブの児童に直接かかる教材費や行事費については1,045,750円の予算残となっているが適正なクラブの運営ができていると思われる。また、施設修繕積立金として5,250,000円引き当てた。
事務局の運営状況については、事務管理収入34,762,000円は、予算どおりの収入となっている。事務局の人件費は、年度途中退職者1名の人件費分をパート職員1名の増加と事務の効率化によりカバーでき4,505,444円の予算残となっているが、適正な事務局運営ができていると思われる。給与支払準備金として7,000,000円引き当てた。
コンプライアンス規程、情報システムセキュリティ管理運用規定の整備については、給与計算の外部委託に関連し昨年に引き続き継続案件としました。

第2 管理業務の状況

  1 役員等

(1)第9回定期総会(平成25年6月22日開催)において本日付で理事2名再任した。
(2)臨時総会(平成26年1月25日開催)において本日付で理事5名就任した。
(3)臨時総会(平成26年3月15日開催)において本日付で理事1名就任した。

  2 会   議

(1)総会
本年度の総会を、以下のとおり開催した。
①第9回定期総会 
ⅰ 開 催 日 平成25年6月22日(日)
ⅱ 場  所 茅ヶ崎市民文化会館 3階第4会議室
ⅲ 議決事項
第一号議案 2012年度事業報告承認に関する件
第二号議案 2012年度収支決算報告承認に関する件
第三号議案 役員の選任に関する件
第四号議案 2013度経営方針及びクラブ運営方針承認に関する件
第五号議案 2013年度事業計画承認に関する件
第六号議案 2013年度収支予算承認に関する件

②臨時総会 
ⅰ 開 催 日 平成26年1月25日(土)
ⅱ 場  所 事務局 会議室
ⅲ 議決事項
第一号議案 役員の選任に関する件

③臨時総会 
ⅰ 開 催 日 平成26年3月15日(土)
ⅱ 場  所 事務局 会議室
ⅲ 議決事項
第一号議案 役員の選任に関する件

(2)理事会
本年度の理事会を、別表6のとおり開催した。

 3 総務部及び保育事業部(事務局)

①平成26年3月31日現在における総務部については、常勤職員1名、パート職員3名で構成し、経理業務・登記業務・申請業務等の管理業務を行った。
②平成26年3月31日現在における保育事業部については、常勤職員3名、パート職員4名で構成し、職員の労務事務、各クラブ等の管理・支援業務を行った。

第3 事業の状況

1 放課後児童健全育成事業

○内 容
日  時通年
内  容児童の健全育成
場  所市内19小学校区
従事者数職員(常勤職員42名 パート職員115名)
対 象 者19小学校区在籍児とし、受益対象者延12,973名
支 出 額339,073,229円
○事業の成果
保護者が就労等により昼間家庭にいない小学校児童の授業終了後、適切な遊び
及び生活の場を与え、その健全な育成を図ることができた。

2 放課後児童の交流親睦に関する事業

○内 容
日  時平成25年10月15日、16日、12月26日
内  容市内を5ブロックに分けた児童クラブの交流
場  所汐見台小学校 他
従事者数職員(常勤職員22名 パート職員35名)
参加者数児童345名
支 出 額253,728円
○事業の成果
市内を5ブロックに分けた児童クラブの交流会を別表5のとおり開催でき、児童クラブ間の交流ができた。

3 職員の研修に関する事業

○内 容
日  時通年
内  容関連団体等の研修に参加
場  所関連団体の施設
参加者数常勤職員延561名、パート職員延426名
支 出 額1,703,978円
○事業の成果
職員を対象に、別表4に示す受講状況のとおり例年開催される (財)児童健全育成推進財団の研修他に参加した。管理者対象に、『管理・監督者研修』を実施し、管理者の養成に努めた。NPO法人東京学芸大こども未来研究所の『こどもパートナー講座』は、パート職員も参加ができるようにし、職員全体の資質向上に繋がった。

4 放課後児童の体験に関する事業

①公益社団法人茅ヶ崎青年会議所主催の事業への協力

○内 容
日  時平成25年8月24日(土)から平成25年8月25日(日)
内  容『茅ヶ崎トレジャーハンティング』に児童を参加させた
場  所茅ヶ崎市内参加者数児童約50名
支 出 額なし
○事業の成果
県立茅ヶ崎里山公園、茅ヶ崎漁港その他茅ヶ崎市内各施設を利用し、幾つかのアトラクションをクリアしながら、えぼし岩の上陸を目指した。宿泊は、市内の寺院で行い、夕食は、児童自身が、地域食材をふんだんに使った「ちがさき牛カレー」を調理した結果、参加した児童にとっても、茅ヶ崎の魅力を知ることができ、夏休みの思い出にもなったと思う。

5 放課後児童クラブの開設等

○内 容
内  容クラブ利用児童の生活環境の改善
場  所茅ヶ崎市内
支 出 額1,479,719円
○事業の成果
平成26年度に向けて、茅ヶ崎小学校区、東海岸小学校区の高学年用広域施設として、南地区児童クラブの開設準備を行った。