第1:一般概要 事業及び活動報告
1法人経営
これまで、全クラブの保護者会が団体会員として運営に携わってきましたが、法人設立当初からの大きな目的の一つであった、「子供を預ける者がその事業を担うという負担」を改善するため理事の輪番選出を廃止し、茅ヶ崎市指定管理者選定委員会の附帯意見の内容を踏まえ団体会員を廃止し、職員と一部の保護者による個人会員での運営に移行し、新たな組織体制づくりへと踏み出すことが出来ました。
今後は、平成29年度からの指定管理者応募に向けて、法人の更なる組織体制全般の強化が必要だと感じております。
2クラブ運営
教材費及び行事費は昨年度より改善しましたが、基準としている金額より削減することは免れられませんでした。しかしながら、子ども達の健やかな育ちを阻まぬよう職員の努力と知恵でカバーする事が出来たのではないかと思っております。
一方、入所したい需要の多さに対応しきれず、待機児童を作ることを余儀なくされました。各小学校区の児童数の偏りを考慮し、入所させたい保護者のニーズに応えるべく新施設の設置が望まれます。
3利用児童数
平成24年度は、1,124名(1~6年生)の児童がクラブで過ごしましたが、市内全小学校の1~3年生7,445名中890名の児童(11.9%)がクラブを利用しているという事実は、この事業の意義をあらためて認識させられます。
昨今は、就労形態も多様化しており、子どもが減少しても利用児童数は増加していく事が予想されますので、施設や指導員の体制にも留意しなければならないと感じております。
また、入所要件については、就労時間等で判断をせず実際の放課後の時間帯に於ける就労状況を確認するなど放課後の保育に欠ける児童を見極める必要があると感じております。
4指導員の採用
指導員の採用も継続して行なってきましたが、目標としていた各クラブ常勤2名体制は、財政難のため断念せざるを得ませんでした。また、今後についてもその見通しがつかない状況です。退職理由も年々多様化しており、職員が金銭的にも精神的にも健やかで働く意欲にあふれる職場づくりを構築していく必要があると痛感しました。
また、多様な子ども達に対応したり、障がいをもっている子ども達もクラブ内で安心し安全に過ごすためには、豊富な経験や資格を持った指導員の確保が急務であると考えます。
5規約・規程の整備
今年度は、個人情報保護の観点からコンプライアンス規程と情報システムセキュリティ管理運用規程の整備に着手しましたが、時間的な制約もあり次年度への継続案件となってしまいました。
第2:管理業務の状況
1役員等
(1)第8回定期総会(平成24年6月17日開催)において本日付で理事3名退任し、理事3名就任した。
2会議
(1)総会
本年度の総会を、以下のとおり開催した。
①第8回定期総会
ⅰ開 催 日平成24年6月17日(日)
ⅱ場所茅ヶ崎市青少年会館2Fホール
ⅲ議決事項
第一号議案2011年度事業報告承認に関する件
第二号議案2011年度収支決算報告承認に関する件
第三号議案役員の選任に関する件
第四号議案2012年度経営方針及びクラブ運営方針承認に関する件
第五号議案2012年度事業計画承認に関する件
第六号議案2012年度収支予算承認に関する件
②臨時総会
ⅰ開 催 日平成25年3月2日(土)
ⅱ場所茅ヶ崎市青少年会館研修室
ⅲ議決事項
第一号議案運営方針の変更(案)に関する件
第二号議案正会員の入会の承認に関する件
第三号議案正会員の退会の承認に関する件
第四号議案保護者会設置規程・役員選出規程の廃止に関する件
③臨時総会
ⅰ開 催 日平成25年3月16日(土)
ⅱ場所事務局
ⅲ議決事項
第一号議案監事の選任に関する件
第二号議案会員の入会金及び会費に関する件
(2)理事会
本年度の理事会を、別表1のとおり開催した。
3総務部及び保育事業部(事務局)
①平成25年3月31日現在における総務部については、職員1名、パート職員3名で構成し、経理業務・登記業務・申請業務等の管理業務を行った。
②平成25年3月31日現在における保育事業部については、職員3名、パート職員4名で構成し、職員の労務事務、各クラブ等の管理・支援業務を行った。
第3 事業の状況
1放課後児童健全育成事業
○内容
日時 通年
内容 児童の健全育成
場所 市内 19 小学校区
従事者数 職員(常勤46名 パート139名)
対 象 者 市内19小学校区在籍児とし、受益対象者延12,351名
支 出 額 270,065,398円
○事業の成果
保護者が就労等により昼間家庭にいない小学校児童の授業終了後、適切な遊び及び生活の場を与え、その健全な育成を図ることができた。
2放課後児童の交流親睦に関する事業
○内容
日時 年間8回開催
内容 市内を5ブロックに分けた児童クラブ毎の交流
場所 茅ヶ崎市青少年会館他
従事者数 職員(常勤46名 パート51名)
参加者数 児童629 名
支 出 額 210,905円
○事業の成果
市内を5ブロックに分けた児童クラブ毎の交流会を別表3のとおり開催でき、児童クラブ間の交流ができた。
3職員の研修に関する事業
○内容
日時 通年
内容 関連団体等の研修に参加
場所 関連団体の施設
参加者数 職員延711名、パート職員延406名
支 出 額 2,124,806円
○事業の成果
職員を対象に、別表2に示す受講状況のとおり例年開催される (財)児童健全育成推進財団の研修他に参加した。NPO法人東京学芸大こども未来研究所の『こどもパートナー講座』は、パート職員も参加ができるようにし、職員全体の資質向上に繋がった。
4放課後児童の体験に関する事業
(1)公益社団法人茅ヶ崎青年会議所主催の事業への協力
○内容
日時 平成24年8月18日(土)
内容 『Eboshi Beach Camp』に児童を参加させた
場所 茅ヶ崎市内
参加者数 児童57名
支 出 額 なし
○事業の成果
オープン前の柳島キャンプ場で、キャンプを実施した。
保護者も事業に参加協力できた。 児童が気球に乗り上空から市内を見る体験、えぼし岩への上陸体験等盛りだくさんの内容で、参加した児童にとっても、茅ヶ崎の魅力を知ることができ、夏休みの思い出にもなったと思う。
5放課後児童クラブの開設等
○内容
内容 クラブ利用児童の生活環境の改善
場所 茅ヶ崎市内
支 出 額 3,012,918円
○事業の成果
今年度は、室田小学校区で利用児童の増加により分室を開設した。また、浜須賀小学校区の新しい分室は2棟に分かれて事業を実施していたが、年度途中で1棟に纏める事が出来た。松浪小学校区の第2クラブの分室は、利用児童数の減少で今年度いっぱいで閉鎖する事になった。